小学生に相撲の「引き落とし」を教えた結果。

つねに「引き落とし」狙いで来るようになった。
100%、引き落としを仕掛けてくるのだ。

笑い事ではない。

2週間後には青年会議所主催のわんぱく相撲大会にでるのだ。

去年は残念ながら途中敗退したが、
今年は優勝以外は目指していない。

全取り組み「引き落とし」で優勝したらどうだろう。
前代未聞の事態として、主催側から叱られてしまうのではないか。

去年のわんぱく相撲の練習会で注意されたことがある。

①つねらない、②ひっかかない、③相手の指をつかまない(骨が折れる)の3つだ。
これだけは守ってくださいと言われている。
しかし、だ。
全取り組み「引き落とし」での優勝は
この3点以前に「あってはならない」ことのような気がする。
少なくとも昭和生まれの肌感では、そうだ。

相撲協会が定めた相撲の決まり手はぜんぶで82ある。

82もある決まり手の評価は、平等ではない。

寄り切りや押し出しは正々堂々とした決まり手として評価が高いようだ。

一方で、引き落としや肩透かしなどは「注文相撲」とも呼ばれ
プロの世界(大相撲)では決してほめられない決まり手とされている。

横綱大関などが注文相撲で勝ったときには
座布団が舞う覚悟をしなければならないだろう。

ここに一つのデータがある。
平成11年夏場所における幕内の取り組みの決まり手に関するデータだ。

一番多い決まり手は「寄り切り」で27.4%、
二番目は「押し出し」で21.5%、
三番目は注文相撲とされる決まり手の一つ「はたき込み」で8.0%がくる。

問題の「引き落とし」は八番目の3.3%だ。

よりトリッキーな印象のある「サバ折り」は0.4%だが、
比較の問題ではないだろう。
問題は、「3.3%の決まり手」だけで全勝優勝する横綱
果たして私たちは横綱と呼ぶのかどうか、だ。

ビジネスの世界でもトリッキーな駆け引きを生業とする会社がある。
私たちのネット業界にはそのような会社、サービスが少なからず存在する。

100%引き落としを狙ってくる小学生は、
おそらく野村克也監督のデータ野球ならぬ「データ相撲」の前に敗れるだろう。

3回戦まで勝ち進むのがいいところではないか。

ゲーム会社の「上場ゴール」や

大手ECサイトの「公認二重価格」、レ点ビジネスなど枚挙にいとまがない。

ネット業界にも「横綱審議委員会」があったらなと、たまにだが思うことがある。

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